日々の業務を行う中で、看護師を辞めたいと思うのは、よくあることです。
看護師を辞めたいと思うよくある理由とその対処法を10選びました。
①人間関係が悪いため
看護師として働くことは、誰もが憧れる職業の一つですが、その一方で、患者さんとのコミュニケーションや、職場の人間関係など、多くの課題やストレスを抱えることもあります。
その中でも、人間関係が悪いと感じることは、看護師が職場を辞める理由の上位に挙げられます。
個性が集まる職場には、合わない人が出てくるのは仕方のないことですが、その中でも、パワハラやいじめ、過度な上下関係など、職場の人間関係が原因で、看護師が辞めたいと感じる場合があります。
また、看護師は、患者さんの命を預かる仕事であり、日々の業務には、精神的・肉体的な負担が大きく、ストレスがたまりやすい職業でもあります。
そのため、看護師が辞めたくなる理由の中でも、人間関係の悪さや、ストレスの大きさは大きな問題です。
しかし、看護師としてのキャリアを積んでいく上で、転職することが最善の解決策とは限りません。
そこで、部署移動や、気にしない、スルースキルを身につけるなど、職場内での問題解決策を模索することも重要です。
部署移動は、職場内でのストレスや、人間関係のトラブルを解決するために効果的な手段の一つです。
部署が変われば、関わる人も変わり、心機一転頑張る気力が湧くこともあります。
また、気にしない、スルースキルを身につけることも、ストレス解消に役立つ方法の一つです。
人間同士の合う合わないは当たり前であり、すべての人とうまくやっていく必要はないという考え方が、ストレスを和らげ、職場での生産性やモチベーションを高めることにもつながります。
しかし、部署移動や、気にしない、スルースキルを身につけることが、解決策にならない場合もあります。
その場合には、転職することが、最善の解決策となるかもしれません。
転職活動は、覚悟が必要ですが、自分に合った職場を見つけることができれば、より充実した看護師としてのキャリアを築くことができます。
②給与が低いため
看護師の給与は地域や施設によって大きく異なることがあります。
また、経験年数が増えても昇給が少ない場合もあるため、看護師にとっては給与が低いと感じることがあります。
一般的に高いとされていますが、現実には夜勤や忙しさに対して見合った給料が支払われていないと感じる人もいます。
看護師が給与に不満を感じた場合、昇給や賞与の交渉を行うことができます。
また、自分の働きに対して報酬が適切かどうかを評価し、交渉を試みることも大切です。
さらに、給与が良い病院や施設を探し、転職することも検討することができます。
転職の際には、給与水準が高い病院や施設に転職することが一つの対処法として挙げられます。
このような病院や施設では、看護師に対して適正な給与が支払われ、労働環境も良好であることが多く、長期的に働くことができる魅力的な職場と言えます。
また、看護師は資格を活かした別の職種に転職することもできます。
例えば、医療機関や保健所での保健師や、診療所での看護師長、介護施設での管理職など、看護師の資格を活かしながら、仕事内容や給与水準が異なる職種に転職することができます。
このような転職によって、新しい職場でのやりがいやスキルアップを図ることができるとともに、給与水準の向上も期待できます。
給料が安いと感じる看護師にとっては、転職が一つの解決策となるでしょう。
ただし、転職を考える前には、自分自身がどのような働き方を望んでいるかを考え、転職先の情報収集をしっかり行うことが重要です。
転職により給与が下がってしまう人も一定数いるため注意が必要です。
転職を選ぶ際には、求人票に記載されている給与だけでなく、各種手当や残業代など総合的にリサーチしていくことが大切です。
経験年数や資格、技術力に応じた適切な報酬を得ることができる職場を選ぶことが、看護師のモチベーションを高め、長期的に働くことができるためにも大切です。
③激務のため
多くの看護師が、仕事が多すぎるために辞めたいと思うことがあります。
その理由としては、看護師不足により、一人当たりの仕事量が増加していることや、オーバーワークが心身に影響を与えることが挙げられます。
このような状況に直面している場合、看護師は以下の対処方法を考えることができます。
仕事の効率化
仕事の手順や方法を見直し、効率化を図ります。
協力体制の構築:他のスタッフと協力して仕事を分担し、負担を軽減することを考えます。
転職
仕事量が適切な職場を探して、転職を考えることも一つの選択肢です。
命に関わるプレッシャーや看護師の激務への対処法
看護師が患者さんの命と向き合いながら働くことから、毎日の仕事には緊張感が伴います。
このようなプレッシャーから逃れたいと考えて、看護師を辞めたいと思うこともあります。
この場合、以下の対処方法を検討することができます。
部署移動
外来や命に直接関わらない診療科への部署移動、眼科やメンタル、糖尿病内科、一般内科などの診療科への移動が挙げられます。
病院以外への転職
保育園や企業、健診センターなど、行政看護師や保健師として働くことも選択肢の一つです。
また、看護師は激務であるため、夜勤や残業が当たり前の環境で働いています。このような環境で働くことがストレスや疲れの原因となり、健康に悪影響を及ぼすこともあるため、以下の対処方法を検討することが重要です。
初心に帰る
自分がなぜ看護師の仕事をしているのかを振り返り、看護師として働く意味を再確認します。
休み上手になる休む時は休むことを徹底し、仕事とプライベートの切り替えを上手に行います。
自分にご褒美を与える
好きなものを買ったり、ちょっと贅沢なものを食べたり、パートのみに行くなど、自分を甘やかしてリフレッシュすることも重要です。
部署移動
部署によっては忙しさが異なるため、ゆったりとした時間が流れる病棟や外来への移動を検討することも有効です。
看護師は、ブラック病院で働くことがストレスや疲れの原因となり、健康に悪影響を及ぼすことがあります。
このため、ブラック病院を見抜き、転職する前には求人票や現場の雰囲気、看護師の離職率などを注意深く調べることが重要です。
自分に合った職場を見つけ、健康的で充実した看護師生活を送りましょう。
④患者とのコミュニケーションがうまくいかない
看護師は患者さんと密接に関わる仕事であり、患者さんからの暴言や嫌な態度に直面することがあります。
そのような状況に直面すると、ストレスを感じて、看護師を辞めたいと思うこともあるでしょう。
しかし、看護師として働く上では、患者さんとの信頼関係を築くことが非常に重要です。そのため、ストレスを感じたとしても、対処法を見つけることが必要です。
以下に、看護師がストレスを感じた際の対処法を紹介します。
スルースキルを身につける
患者さんの言動や行動に一喜一憂せず、冷静に受け流すことが大切です。自分自身がストレスを感じないようにすることが、患者さんとの信頼関係を築くためにも重要です。
話を傾聴する
患者さんにストレスを抱える理由を聞き出し、原因を解消するよう努めることが重要です。患者さんが話をしただけで、ストレスを軽減できることもあります。
実際に、看護師として働く中でストレスを感じることは避けられません。
しかし、自分自身がストレスをコントロールし、患者さんとの信頼関係を築くことができれば、より良い看護師として成長することができます。
⑤夜勤がきつい
看護師を辞めたい理由は様々ですが、その中でも最も多い理由は夜勤に対するストレスです。
看護師には夜勤がつきものであり、そのため体内リズムの乱れや体調不良に悩まされる人も多いです。
そのため、看護師は夜勤がきついと感じている人が多く、辞めたくなることもあるのです。
しかし、夜勤から逃げることは難しいかもしれません。
そのため、夜勤を減らす方法を模索することが大切です。
具体的には、以下の対処法があります。
外来勤務へ移動する
夜勤のない外来勤務に異動することで、夜勤の負担を減らすことができます。
病院以外へ転職する
病院以外での看護師職や別の職種に転職することで、夜勤を回避することができます。
夜勤がきついと感じている看護師にとって、これらの対処法は大きな助けとなるでしょう。
また、自分に合った働き方を見つけることが、長期的に看護師として働くためには非常に重要です。
⑥残業代が出ない
看護師として働く上で、残業がないということはほとんどないと思います。
しかし、その残業代が適切に支払われていない施設はまだまだ多いです。
残業代が出ない状況に悩まされると、精神的なストレスや経済的な損失を受けることになります。
また、過剰な労働を強いられることによって、健康に影響を及ぼすこともあるため、重要な問題です。
こうした残業代が出ない状況に悩まされている場合、以下の対処法を参考にしてみてください。
対処法1:看護部に相談する
自分の部署だけで残業代が支払われていないのか、他の部署でも同様の状況にあるのかを確認しましょう。
もし自分の部署だけであれば、看護部に相談して、業務改善の提案を行うことができます。
何も行動を起こさずに、ただ辞めるのではなく、問題解決のために対処法を考えることが大切です。
対処法2:転職する
看護師として働く上で、残業代が支払われないという状況が続く場合、転職を考えることも一つの選択肢です。
転職先では、適切な労働環境や待遇を提供している施設を選ぶことが大切です。転職エージェントや求人情報サイトを活用することで、自分に合った職場を見つけることができます。
残業代が出ないことに悩まされるのは、看護師にとって大きな問題です。
しかしながら、問題解決のために対処法を考え、適切な選択をすることで、より良い職場環境を手に入れることができます。
⑦医師とのコミュニケーションがうまくいかない
看護師は医療現場において、患者さんの健康維持や回復を促す重要な役割を担っています。
そのため、看護師は医師と頻繁にやり取りし、医師からの指示を確認したり、気になる点を指摘したり、患者さんの状態を相談することがあります。
しかし、医師との関係は上下関係があるため、嫌な思いをしている看護師も多くいます。
そこで、本記事では看護師と医師のやり取りの重要性とストレスを感じたときの対処法について詳しくまとめます。
看護師の仕事において医師とのやり取りが必要な理由はたくさんあります。
例えば、医師からの指示を確認することで、患者さんへの適切な処置を行うことができます。
また、気になる部分を指摘することで、医師に見逃されてしまう問題点を発見し、改善することができます。
更に、患者さんの状態を相談することで、最適な処置を行うことができます。
そして、一緒に処置に入ることで、患者さんにとって安心できる環境を作ることができます。
看護師は医師の支持があってこそ処置を行うことができるため、医師との関係は非常に重要です。
しかし、医師も忙しいため、看護師の都合を無視してくることもあります。
医師とのやり取りにストレスを感じたときの対処法には、いくつかの方法があります。
対処法1としては、メモを活用することです。
医師と直接やり取りするのが面倒な場合は、指示漏れや確認したいことをメモにまとめておき、時間のあるときに確認することで、伝達ミスを防ぐことができます。
ただし、急ぎの場合は直接確認することが望ましいです。
対処法2としては、言葉遣いを丁寧にすることが挙げられます。
医師も人間であり、言葉遣いが悪い看護師よりも、言葉が丁寧な看護師を優先したくなるでしょう。
看護師は、患者さんが安心して治療を受けられるようサポートすることが重要な役割です。
医師とのやり取りをスムーズに行うことで、患者さんの健康維持や回復を促すことができます。
ただし、医師との関係がストレスになってしまう場合もあるため、上記の対処法を実践することで、ストレスを軽減することができます。
⑧体調不良のため
看護師は、体力が必要な仕事であり、激務や夜勤によって体調不良を起こす場合があります。
体調不良が一時的なものであれば、休むことで回復することができますが、慢性的な体調不良を耐えることができない場合、看護師を辞めることが多いです。
体調不良には、ストレスや過労、栄養不足、睡眠不足などの要因があります。
身体的な症状としては、頭痛やめまい、吐き気、だるさなどが挙げられます。
体調不良の対処方法としては、まずは休養をとることが重要です。
休日は心身ともにリフレッシュできるように仕事のことは考えず、自然を感じてリフレッシュすることが大切です。
休暇を取ることで、体力を回復させることができます。
また、医療機関で原因を探ることも必要です。
自己判断せず、医療機関を受診し原因を追求しましょう。
病院で検査を受けたり、専門家に相談したりすることで、病気や疾患を発見することができます。
そして、適切な治療を受けることで、体調不良を克服することができます。
さらに、部署移動することも対処方法の一つです。看護師の業務は多岐にわたり、部署によって業務内容や勤務時間が異なるため、自分にあった職場を見つけることが大切です。
例えば、病棟から外来に移動することで、業務内容が変わり、体調不良になるリスクを減らすことができます。
看護師は、患者さんと向き合いながら、体力を使う仕事です。
体調管理は、看護師にとって大切な課題です。
体調不良を感じたら、まずは休養をとり、医療機関で原因を探り、部署移動することで、健康的な看護師生活を送りましょう。
⑨希望しない診療科に配された
看護師は、医療現場で患者と密接に関わり、彼らの健康と生活に影響を与える重要な役割を担っています。
しかし、大病院に勤務する場合、必ずしも希望の診療科に配属されるわけではありません。
部署異動があることもあり、自分が希望していた診療科に配属されなかった場合、モチベーションが下がり、看護師を辞めたくなることがあります。
もちろん、その診療科で一生懸命働いているときに、実は自分の適性に合っていたと気づくこともあります。
そのため、スタッフの空きが出るまでその診療科で頑張ってみることも一つの対策です。
しかし、どうしても合わない場合は、転職を考えてみるのも良いでしょう。
看護師は、総合病院や一般病院、介護施設など、様々な職場で働くことができます。
それぞれの職場には、高待遇や働きやすさ、やりがいなど、魅力的なポイントがあります。
自分に合った職場を見つけ、長期的に働くことができるように、スキルアップやキャリアアップを図っていくことが大切です。
⑩そもそも看護師に向いていない
看護師を辞めたい理由は、自分が看護師に向いていないと感じるからです。
看護師には、患者さんの健康を守るために、多岐にわたるスキルや知識が求められます。
それに加えて、時にはストレスフルな状況下での対応や、体力的な負荷も大きく、精神的にも強くなければなりません。
もし自分が看護師に向いていないと感じた場合、自分に合った職業を見つけることが大切です。
看護師に向いていない場合は、今までと異なる職場や職種を経験することも良いかもしれません。
例えば、介護施設や福祉施設、ケアマネジャー、保育士など、看護師としてのスキルを生かせる職場も多くあります。
自分自身の得意分野や興味のある分野を探求することで、新しい職場で新たな可能性を見つけることができるかもしれません。
看護師として働くことが向いていないと感じた場合は、転職を検討することも一つの選択肢です。
転職先としては、総合病院や一般病院、介護施設などがあります。
それぞれの職場には、魅力的なポイントがあり、自分に合った職場を見つけることが大切です。